よく、月にはうさぎが住んでいるといわれます。
私も子供のころ、親に「月にはうさぎがすんでいて、お餅つきをしているんだよ」と教えられました。
川辺ですすきを採ってきて、花瓶に挿して、月見団子を作り、月の見えるベランダで、満月を鑑賞したこともあります。
幼なごころに、「お月様にはうさぎさんが住んでいるんだな~」と信じていたものです。
でも、なぜ月にはうさぎが住んでいるといわれるようになったのでしょう。
それは、ある逸話に由来しているようなのです。
うさぎにまつわる、不思議でちょっと悲しい昔話。猿や狐は世渡り上手?
こんな昔話があります。これは、「今昔物語集」という古典の中に収録している逸話です。
猿、狐、兎は、ある日、山の中で力尽きて倒れている老人を見つけた。3匹は老人を助けようと思い、山の中に散っていった。猿は軽々と木の実を集め、狐も呆気なく川から魚を捕ってきたが、兎だけはどうしても食料を探し出すことができなかった。自らの非力さを嘆いた兎は、何としても老人を助けたいと思った挙句、自分を食べてもらおうと、自ら火の中に飛び込んだ…。この話には続きがあって、実はこの老人は「帝釈天」という高名な神様であって、元の姿を現した帝釈天は、この兎の慈悲に満ちた心を弔い、皆の見本になるようにと、月に火中に飛び込んだ兎の姿を宿しました。月の中に雲のような模様があるのは、この兎が焼けた時の煙であり、月面にはもちろん、兎の形も見受けられます。
引用:今昔物語集
というものです。
物語にお猿さんも登場します。
お猿さんは木登りが得意です。
木の実を採ってくるのも得意そうですね。
狐も登場します。
川の浅瀬でお魚をとっています。猿と狐は世渡り上手ですね。
うさぎは草食動物です。
物語の中では、うさぎさんはちょっと不器用だったようです。
月を見るたびに、私たちがうさぎを連想する由来は、こんなちょっと悲しいお話が関係していたのですね…。
そもそも、何で月面がうさぎに見えるの?
月の模様は、日本ではうさぎが最も有名ですが、「カニ」だとか「本を読む女性」に見える方もいるようです。国や文化、見る側の人間の心理状態によって、いろいろな見え方がするかもしれませんね!
そんな月の模様の正体は、「海」と呼ばれる地形です。
「晴れの海」だとか「雨の海」などと、地形によって人間が付けた名前があり、実際に水が存在するわけではないですが、その地形の凹凸が地球から見ると様々な模様に見えてきます。
「晴れの海」「雨の海」「静かの海」「豊かの海」「雲の海」「神酒の海」「氷の海」…
月には、ざっとこんな名前の地形が存在しています。
私が好きな「美少女戦士セーラームーン」というアニメ作品でも、主人公たちが東京の晴海ふ頭から月の晴れの海にテレポートする場面が出てきます。
「晴海」と「晴れの海」をかけているんです。
なんだか本当に、ファンタジーに出てくるようなおしゃれな命名で、いろいろ想像が膨らみますね♪
まとめ ~月見団子のレシピをご紹介~
最後に、我が家で作っている、月見団子のレシピをご紹介します。
◆月見団子のレシピ◆
調理時間:30分
【材料】
団子粉:100g
水:80ml
お湯:適量
冷水:適量
- ボウルに団子粉、水を加え、よく練ります。
- 耳たぶの硬さになったら15等分にし、丸めます。
- 沸騰した鍋に②を入れ、浮き上がってきてから3分ゆでます。
- お湯を切り、冷水に浸します。
- 水気を切り、器に盛りつけて完成です。
超簡単です!縁起も良いです。
うちの息子も、いつも美味しい美味しいといって食べてくれます。
手作りお月見団子で、ご家族で、またお家のウサギさんと、気軽にお月見を楽しんでくださいね♪
今日は、月うさぎ伝説にまつわる由来のお話でした!