誰もが「可愛い!!」と言わずにはいられない、黄色いフォルムに、丸っこい身体、可愛らしいシッポの生き物がいます。
その名は、「ナキウサギ」。英語ではPikaと言います。
聞いたことはありますか?ウサギって、あまり鳴かないといいますよね。なのに、鳴き?ウサギ?
なんだか、面白いネーミングで興味をそそられますが、このナキウサギについて、今日は解説していきたいと思います。
生態
これから、ナキウサギの生息地や大きさ、鳴き声、名前の由来などを調べていきます。
生息地
ナキウサギは、標高の高い山岳地帯に生息し、日本では、亜種のエゾナキウサギが北海道の山岳に生息しています。
特に、岩がゴロゴロしている場所に存在しており、警戒心が強いため、ナキウサギを探す時には、息を潜めて用心深く、警戒されないようにする必要があります。
私達が通常、ペットとして飼っているウサギさんと同じく、臆病で怖がりなのですね。
そんなナキウサギを探す際は、岩場全体を、眺めるようにして探すと見つけやすいです。
色
灰色から茶色い身体であるため、山岳地帯の岩場にいると、同じような色なので見つけずらいです。
ナキウサギは、耳は丸っこく、目はつぶら、口は「ω」形です。髭は長めで、口元は可愛らしく、ヒクヒクしています。大柄なハムスターのようです。
7歳の息子が画像をみた感想は「なんだか可愛い生物だねwww」ということです。いや、普通に凄く可愛いと思うのですが…。
大きさ
親子のナキウサギでしょうか。左の個体が小さくて、右が大きいです。
体長は20cm程度、尾が2cm程度、体重は最大300g程度です。
20センチって、ネズミさんみたいに小さいですね!
手のひらにも乗っかるような大きさですね。
手のひらというか、肩に乗せて飼ってみたいです。
体重300gは、我が家で飼っている、ホーランドロップ「桃」の生後30日程度の重さです。
大きくても、ホーランドロップの赤ちゃん並みに軽いのですね。
餌として何を食べる?
ナキウサギは、一体何を食べるのでしょうか?
実は、ナキウサギは、ウサギ目ナキウサギ科のれっきとしたウサギです。
一見、ネズミのように見えますが、やっぱり、ウサギなんです。
ということは、そうです、草食動物なんです。
主に野草やスゲ類、小枝、コケ、地衣類などを食べます。
また、冬は冬眠はせずに、干し草を貯蔵して食べています。
野性のナキウサギは、見た目の可愛さとは裏腹に、なかなかシビアな環境で暮らしているのですね。
鳴き声
では、気になる鳴き声は?ナキウサギというからには、鳴くのでしょうか?どんな声を発するのでしょうか。
ナキウサギはその名の通り、甲高い声で頻繁に鳴きます。
オスは「キィッ」または「キチィ」と鳴き、メスは「ピュー」「ピィーッ」「ピィーピィー」などの伸びのある発声と、「ピィツィ」「ピキィ」などの短い発声をします。
なんだか、本当に神秘的で可愛らしい鳴き声ですね。岩場の草を食べる様子や走り回る姿を動画で見ると、やはりウサギです。
3月から10月にかけての時期は「ピィルルルル」「ピィッピィッピィッ」という声を立て続けに発声します。
変わった名前の由来
ナキウサギはその名の通り、「鳴きウサギ」からきているとされています。また、英語でPikaと命名されています。
メスの鳴き声に由来しています。
可愛らしいルックスに合わせて、名前まで可愛らしいですね。
なつく?
ナキウサギはペットショップなどで入手することができず、ペットとして育てている人はいません。また、動物園でも飼育されておらず、飼育員になつくのかもわかりません。
実際に、北海道の山岳地帯に行って見るしかありません。
私も北海道に行って、「ぴぃーぴぃー♪」と鳴けば、仲間だと思って懐いて寄ってきてくれるのでしょうか?笑
レアな生き物なだけに、なんだか想像が膨らみますね♪
まとめ
ナキウサギは、ペットショップでは手に入れることはできませんし、現在、動物園で見ることも出来ません。
こんな可愛らしく興味をそそられるナキウサギですが、絶滅の危機に瀕しています。
世界的な地球の温度の上昇によって、アメリカのナキウサギの生活する生息高度は上昇しつつあり、生息環境が脅かされているというのです!
もしナキウサギが全滅したら、世界中の子供達が悲しむのではないでしょうか?
個人的にも、ものすごくショックです!
なんとかして、そういった事態は防いでいきたいですよね。
今回は、レアで可愛らしいウサギ、ナキウサギをご紹介しました!