ウサギには、お風呂や水浴びは必要?砂浴びは?毛繕いの意味は?

ウサギさんを飼っていると、どうしても身体が汚れてしまうことがありますよね。

例えば、「うさんぽ」の帰りに、ウサギさんの足裏やお尻に土が付着してしまったり、ウサギさんが糞をしたときにお尻にそれが付着してしまったりします。

そうしたとき、綺麗好きのウサギさんのために、私達がしてあげられるケアはあるのでしょうか?

今回は、ウサギさんの身体が汚れた時の対処法、お風呂に入れたり、水浴びや砂浴びをさせたりしていいのかなどについてなどをお伝えします!

うさぎをお風呂に入れて良いのか?水浴びは必要?砂浴びは?

うさぎさん自身でする毛繕いだけでは取り切れない汚れもあります。

我が家の桃は、一時期お尻の毛が長すぎて、柔らかい便がお尻にびっしり付着してしまっている時期がありました。

そうした場合、犬や猫のように、お風呂に入れても構わないのでしょうか?

結論からいうと、お風呂に入れてはいけません。

自然界にいる野性のウサギさんは、水浴びをすることはありません。本来、ウサギさんに水を浴びる習性はないのです。

ウサギさんにとって、身体を濡らすことはストレスになります。

犬や猫のように、身を震って水気を落とす習性もありません。体の乾燥が悪く、また、ドライヤーなどで乾かすこともストレスとなります。

また、ウサギはさんは体温調節も得意ではなく、私達からすれば良かれと思ってお湯に入浴させたとしても、それは体温が上昇し、とても危険なことになるのです。

そのため、入浴や水浴びは不要です。

砂浴びは?

The rabbit digs a hole near a pile of dry hay. Pet. 出展:123rf

チンチラやハムスター、モルモットなどの小動物は砂浴びをします。

ペットとしてのウサギのネザーランドドワーフやホーランドロップは、元々はアナウサギです。野生では、地面に穴を掘って生活していました。そのため、砂浴びをしても大丈夫です。

また、キャリーケースの底やケージの床材を掘る行動をすることがあります。自宅でするときには、大きなプラスチックケースに砂を入れて、砂浴びをさせてあげましょう。

また、「うさんぽ」で、砂や土の地面の上を歩かせてあげるのもよいです。楽しそうに、地面を駆け回って、砂に体をこすりつけたり、穴を掘ろうとしたりします。

砂や土の中には、虫や雑菌も混ざっているので、砂浴び後には、きれいに砂を落としてあげましょう。

うさぎの毛繕いの意味

後ろ足で立って毛づくろいをしている

ウサギさんは、とても綺麗好きです。

ウサギさんを飼っている方ならご存知でしょうが、頻繁に毛繕いをしており、手、脚、わき腹、背中に至るまでいつも綺麗にしています。

抱っこした後などに良く見られる光景ですが、飼い主としては、ちょっと悲しい思いもするものですよね…(;^_^A

そんなに必死に匂いを消さなくても…と思うほど、ウサギさんは本当に、一日中自分の身体を舐めています。

ウサギさんの毛繕いは、自分の匂いを取り戻すためです。

ウサギさんは確かに綺麗好きですが、私達が思う綺麗な状態と、ウサギさんが思う綺麗な状態には乖離があります。

ウサギさんは、自分の匂いを大切にするものです。

だから、自分以外の匂いが身体に付着したときには、ストレスであるほかありません。

飼い主さんに撫でられたあと、抱っこされたあと、敏感なウサギさんは、毛繕いを始める場合が多いです。

また、カイウサギの祖先の野性のウサギさん達の時代、野性のウサギさん達は、余計な匂いが自分の身体に付いていると、敵を呼び込んでしまうという恐れがありました。

そんな野性の時代からの名残と言いますか、本能であるのかもしれませんね。

注意点
うさぎ用のブラシ

ウサギさんは毛繕いを頻繁に行いますが、その際に、自らの身体の毛を一緒に飲み込んでしまう習性があります。

本来、消化機能が正常に働いているウサギさんなら、飲み込んだ毛を糞と一緒に排出することができます。

しかし、消化機能が衰えている場合、胃に毛が溜まってしまい、体調不良を引き起こしてしまいます。

そんなとき、飼い主としてどうすればよいか?

それは、普段から適度に体のブラッシングをしてあげることが良いです。

また、繊維質が豊富な牧草などを積極的に食べさせ、消化機能の回復を促すと良いです。

どうしても綺麗にしてあげる必要があるとき

Cute little white bunny rabbit on the grass meadow eating portrait. 出典:123rf

では、どうしても身体が極端に汚れてしまい、衛生面で心配する状態になった時にはどうすれば良いのでしょうか?

濡れたタオルで優しく拭う
桃用のバケツ。中にはぬるま湯を張っています。

身体全体に水気を含ませるのではなく、汚れた部分だけ、濡れタオルで拭う方法です。

バケツにぬるま湯を張り、ぬるま湯にタオルを浸し、汚れた部分を優しく拭います。

汚れを取りたいと思うあまり、強く擦るとウサギさんのストレスになってしまいますので、完璧を求めずに、ある程度汚れが取れたところで止めるようにしましょう。

汚れている部分の毛を優しくブラッシングする

例えば、お尻にウサギさんの糞が毛にこびりついている時など、濡れタオルだけでは糞の汚れが取り切れない場合があります。

そんな時、汚れた部分を軽く濡らした後、櫛(コームが良いでしょう)で優しくとかしてあげると良いです。

軽く毛をとかすだけで、汚れも落ちますし、その後、再び汚れが付きにくくなります。

まとめ

以上が、綺麗好きのウサギさんの身体のケア方法、ウサギさんの部屋の掃除についての詳細でした。

くれぐれも、ウサギさんを人間と同じようにお風呂に入れないようにしましょう!!

ウサギさんのストレスとなることをきちんと把握して、ウサギさんが快適に生活できる生活環境を整えてあげましょう♪私も気を付けます!